鑑定内容 |
【交通事故鑑定人の選び方②】
良い鑑定人と悪い鑑定人の違い・・ご説明します

| かんてい-にん 【鑑定人】 - - 大辞林 第二版 (三省堂) | |
| (1)裁判所の指示によって鑑定を行い、報告する人。 | |
| (2)貿易外取引において、積み荷などの鑑定を行う者として運輸省が認定する資格。 |
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【鑑定費用】
| 良い鑑定人:鑑定項目毎に積算してあります。 | |
| 悪い鑑定人:大ざっぱです。 |
同型実車を用いてスタントマンを雇い、
同じ場所・同じ条件で事故を起し実験観察できれば、
交通事故鑑定なんか必要ありません。
しかし、そんな事を実際に行えば途方もなくお金が掛かってしまいます
それ以前に危険でしょうがないですよね
ですから、鑑定が必要になってくるのです。
鑑定を行うには計算のみならず、実験など様々な工数が必要となります。
また、判りやすく説明するためには、
CG作成や3Dモデリングなど、存外コストが掛かるものなのです。
ただ、いくら真実と正義の為とはいえ、
際限なくお金は遣って良いものではありません。
再現に比べて廉価とはいえ、鑑定に要した費用の内訳は、
時として争いの対象となる場合すらありました。
私たちは、受け取った費用に関して、鑑定書同様に説明責任を負っているのです。
その責を果たすべく、私たちは以下の点に留意しています。
| ① | 妥当性 | |
| 損害額より鑑定費用が大きくなっては何の為の鑑定か判りません | ||
| 鑑定費用は妥当か否か? 顧客の効果は期待できるのか? | ||
| この点について検証した上で積算にあたります。 | ||
| ② | 透明性 | |
| 必要作業工数や積算の根拠を明確にし、エビデンスを詰めることで、鑑定費用の | ||
| 透明性を保ちます。 | ||
| ③ | 客観性 | |
| 仮に、同一の鑑定作業工数を弊所以外で実施したと仮定した場合、近似した | ||
| 費用で同一クオリティーの鑑定が可能か否かについて検証しています。 | ||
| ④ | 当事者間の同意 | |
| 前記 ①~③ を満たした上で、依頼人様と私たちで同意がなされた場合に | ||
| 限り、鑑定業務を受任しています。 |
鑑定を必要とする人達は、いずれも何らかのダメージを負った人達です。
そうであるが故に、耳障りの良い言葉に縋り、曖昧な費用計算に納得して、
その結果痛い目に遭うケースが後を絶ちません。
少なくとも①~③を明示できる鑑定人が良い鑑定人です。
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【コミュニケーション】
良い鑑定人/ 耳が痛い事をズバズバ言います。
悪い鑑定人/ 耳障りの良い事しか言いません。
鑑定は依頼人の法的な効果を保証するものではありません。
場合によっては、鑑定結果が依頼人様の不利益に繋がる危険性もあるのです。
顧客に対して激高させるような事でも、
事前に知った上で鑑定に臨まなければならない場合も多くあります。
鑑定の結果が依頼人の求める効果が出ないと判断した場合は、
お断りする勇気も必要になります。
これに対して、悪い鑑定人は耳障りの良いことしか囁きません。
本当のことを話すことで、依頼人を不快な気持ちにさせ、
仕事が逃れることを危惧する場合は、このようにならざるを得ないのでしょう。
<実例>
ご相談者が持参された資料・・明らかに・・不利な資料を隠されています
勝ちたいが為に、都合の良い事しか、話してもらえません。
耳の痛い話は、こと係争の中で避けては通れません。
私たちから指摘されなくとも、痛烈な指摘は相手側から滝のように浴びせられます。
ですから、真実をご説明頂くよう、お願いしました。
すると、「金払うんだから俺の言う通りに鑑定書を書け!」・・と
残念ながら、書類をお返しし、お引き取り願いました
その後、この依頼者、ネットに出ている鑑定人に依頼
エセ鑑定人にカモにされた挙げ句
裁判でも負けたという惨憺たる事となってしましました。
この依頼者、上告したいからと、再度・・弊所に来所
(エセ鑑定人は、俺の鑑定書を理解できない裁判長の頭が悪い・・と、話したそうです)
耳の痛い話を避けたいのは人情ですが、
その覚悟がない限り目指す目的に到達できないのです。
・・依頼者と鑑定人は2人3脚・・
真実を求め、山も谷も長い道のりを同歩する、大事なパートナーなのです
気に障ることもお伺いせねばなりません。
営業マンや業者では、ないのですから
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【事例の提示】
良い鑑定人 判りやすいです。
悪い鑑定人 判りにくいです。
裁判官は優秀な方々ですが、文系人間が多いと思います。
そもそも、普段の生活や裁判事務ではそれ以上の数学力なんて必要ありません。
こと理数的な現象や事象に関しては
優秀な裁判官であっても、一般の方々と変わりはないと思います
・・・さて、ここで簡単な事例を・・・
キャッチボールとは
「放物線を描き自由落下する球状の物体を受け取り、相手に投げ返す」
といった物理現象です。
身近な行為だとしても、このように物理を持ち出しますと、
もう諦めモードになる方もおられるかもしれませんが少し考えてみてください。
放物線を描く数学を理解しなくとも幼児ですらキャッチボールは出来ます。
ここで人間以外に目を向けてみても、犬や猿でもキャッチボールはしています。
むしろ、研究室に引き籠もって運動不足気味の弊所鑑定人の方が、
キャッチボールは苦手かも知れません。
では、交通事故に目を向けてみましょう。
そもそも、交通事故は速度を有する物体が移動し衝突するといった物理現象です。
では、物理が出来ないと車やバイクの運転が出来ないかと言えば、そうではありません。
こと、交通事故は身近であるが故に、直感として判らせる事は充分可能ですし、
逆に判らせる事が鑑定人の力量なのです。
鑑定対象において、良い鑑定人は
出来るだけ多くの人に判りやすく書くことを心がけるのです。
・・なぜなら法科学とは・・
専門家が法廷で技術的な説明を行うことを目的として生まれた学問なのです
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