鑑定内容 |
【交通事故の調査と捜査の違い】
「調査」と「捜査」という、言葉のちがいは、ほとんどありません
「調査」とは一般的な調べる事がらを意味します
しかし「捜査」とは、警察が行う調査を言います
この「捜査」の目的は、事故の過失責任を明らかにすることであり
その結果により犯罪が認定される強制力をもっています
【交通事故の捜査とは】
交通事故の捜査(調査)では、科学的な作業と判断が最も重要となります
交通事故の捜査及び処理は、それを担当する警察捜査官が
車の挙動などを含めた事故の現場に臨場した時点で
何が起こったかを科学的に見る姿勢が要求されます。
警察の統計調査によると、交通事故の発生件数は増加の傾向にあります。
しかし、膨大な交通事故の捜査に投入出来る人員は、
ほとんど増員出来ていないのが現状なのです。
では、交通事故の捜査(調査)とは、どの様なことなのでしょう。
1 | 関係者からの事情聴取 | → | 事故現場の観察と計測、測量 |
2 | 事故現場の調査 | → | 事故の発生前の状況 |
3 | 事故の再現 | → | 車両の衝突と挙動の再現 |
4 | 事故の判断 | → | 事故原因と過失責任の認定 |
5 | 事故書類作成 | → | 実況見分調書、供述調書、捜査報告書 |
1 | は、 事故現場の調査であり、計測、測量の実務技術が要求されます。 |
2 | は、 事故に関係した者(直接間接を問わず)から、事故に関する事情の |
聴取を行う調査です | |
3 | は、調査結果から事故の再現を行う事です。 |
※一般的には「交通事故鑑定」の分野とされています。 | |
4 | は、 調査結果を基に総合的な事故原因の判断を行う事です。 |
5 | は、 事務処理としての分野です、法律分野の知識が要求されます。 |
このように、交通事故の捜査(調査)は、非常に広い範囲に渡っており
経験と学識が要求されるものなのです
これらの分野全てを警察の交通部門に所属する少数の担当者が
全てを把握し、実務として実施するのは至難の業なのです
この至難の業の意味は、業務量の問題ではなく
異なる質の違い、異なる分野の業務を
少人数でこなす難しさにあると言えます
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