DNA鑑定

DNA研究の父

 

【DNA研究の父】

 

(岡崎令治 先生 [1930-1975] 広島県生まれ)

DNA研究の父

名古屋大学理学部様よりお借りしました)

 

ノーベル賞を期待させながら若干44歳で急死された、日本の分子生物学の先駆者

日本人として初めてと言ってよい世界的な研究を成し遂げた岡崎令治先生。

 

その背景には、「日本での研究」ということへの凄まじい執念がありました。

 

岡崎令治先生は、↓ のように、良く話していたと言われています。

 

 

外国の著名な研究者の下でいい仕事をするのはたやすい

しかし、それは、その人の仕事ではない!

 

外国にもまったく 無いような、真に“Original”で “Essential”な研究を

日本で展開することこそ価値がある。

 

自分はそういうことがしたい!

 

研究費や設備、その他の面での大きなハンディもさることながら

日本人の仕事は相当しっかりしていても

外国人のちゃちな仕事のほうを一般には認めたがるものだ

 

何が“Essential”か、そして“Essential”なことを解析するためには

どのような決定的実験をやるべきか!

 

 

 

この言葉の奥には岡崎先生の本当に力強い「志」を感じます。

 

 

岡崎令治先生は、分子生物学者でありながら

無類の哲学好き!理論好き!でした。

 

そして、人並みはずれた実験科学の解析力をそなえていました。

 

岡崎令治先生の発見した

DNA合成前駆体である短断片「岡崎フラグメント」の研究成果を

・・これでもか、これでもかと、つみ重ね・・

 

やっと、世界に認めさせる事が出来たのでした

 

もし叶うなら、チョットだけでもいいから 講聴したかったなぁ・・・(--) ボソッ

 

DNA合成前駆体「岡崎フラグメント」の研究】

 

遺伝子の物質的本体であるDNAは二重らせん構造をもっている

 

その複製の機構における問題点の一つが

DNA鎖における極性(構造的な向き)と DNA合成の関係をめぐる問題であった

 

1本のDNA鎖には、ヌクレオチドの二つの末端部があり

その一方はヌクレオチドを構成する糖の5'位の炭素が末端を向いているもの(3'5'

もう一方は3'位の炭素が末端を向いている(5'3')である

5'-GACCGAGGTCTAAAGC-3'

3'-CTGGCTCCAGATTTCG-5'

DNAが複製されるときには、2本のDNA鎖がほどけて

DNAを合成するDNAポリメラーゼは5'3'の方向にしかDNA鎖をのばさない

 

『それでは 3'5'の方向性をもつDNA鎖では、どのようにDNAが合成されるのか』

 

【これを説明したのが、DNA前駆体である「岡崎フラグメント」でした】 

 

岡崎先生は、3'5'の方向性をもつDNA鎖では、ほどけた部分で5'3'の方向で

短いDNAの断片(これが「岡崎フラグメント」と呼ばれる)が不連続に合成され

あとでこれらの断片がつなぎ合わされて1本の新しいDNA鎖が合成されるとしました

 

現在のDNA研究や遺伝子工学、分子生物学の基本中の基本理論です

この理論により、世界中のDNA関連研究は飛躍的に発展して行くことになったのです

 

【正しい英語のお話し】

 

 

現在の分子生物学(DNA)や遺伝子研究の教科書には、絶対出てくる

3’→5’)(5’→3’)

そう、DNAに欠かせない日本人の岡崎先生が世界に認めさせた理論です。

が、しか~し

『’』

これ なんて、読みます?

 

普通の方は「ダッシュ!」って読みますよね♪ 

正式名称は、『’=プライム=prime』 と読みます。

 

なんでだよ・・・(_´メ)コラ!

広辞苑や他の辞書にも・・・そう出てるじゃん!

 

えっとね・・・(^_^)

『’』をなんて読むと聞かれたら、ほぼ全ての日本人はダッシュっていいますよね

何故かというと、日本の学校で”そう”習うからです。

 

ですがこれは、外来文字による間違った表現なのです。

 

間違っても英語ではありません。

学術用語でもありません。

 

じゃぁ~だれが言い出したんだよ(・・;)

 

これは沢山の説があって、判明できていません

元々は数学用語だと言うのは多くの説と共通していますが

留学生適当名付け説やドイツ語由来説、ローマ語訛り説など

どこかの誰かが言い出し・・・日本に定着してしまった・・・らしいです

 

誤りに気づいていましたが・・・そんな小さいこと言うなぁ~・・・と

(確かにand間違いなく小さいですけどね ^^;)

教科書や辞書に載せてしまい・・・そのまま使われています

 

この『’』=DNAの世界では標準規格、つまり日常的に使用される重要なものです

 

これを日本風英語を使用し討論する場合や、学会などで発表する場合

チョット・・(*_)/・・痛い系の人・・に勘違いされる・・かも

 

『3’』=スリーダッシュと呼ぶと、日本人には理解できますが・・・

英語圏の人々には、どのように聞こえているのでしょうか?

 

そこで、「ダッシュ=dash」・・・調べてみました。(^^

 

Dash

・くそっ!

 

 

dash

・投げつける

 

 

dash

・突進する

 

・・・ですから・・・

 

3’  =  スリーダッシュ  =  3くそっ! d(^_^

 

3’末端  =  スリーダッシュエンド  =  (ーー;).。oO(妄想中)

(^o^)ノ・・ヒヤアセ

 

 

・・・海外で、「ダッシュ!」はやめましょう・・・

 

 

それに・・教科書や辞書も直しましょうよ・・みんな気が付いているんだから

 

(・・日の丸背負うのは解るけど・・頑固も過ぎれば・・ただの変な人・・ですよ・・)

 

 

外国人が圧倒的に多いDNAの世界で日本人研究者が・・・見られるのは

いたい・・なぁ~ 

 

m (o_ _))) ペコリ…

 

 

 

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