日本人の指紋の種類 |
【日本人の指紋の種類】
指紋の隆線が紋様を形成する最小成分は、曲・直・長・短などです
これらの集合体が中成分となり、端末点、分岐点、接合点などを形成していきます
そして、これら複雑な特徴点を、決められた一定の方法で分類を行います
この統一された分類に分ける事で、はじめて「個人識別」が可能になります
複雑な紋様である指紋を、一定の法則により分類し理解が出来る。
と言うことなのです
【日本の指紋の分類】
複雑な特徴点を、決められた一定の方法で分類を行います
↓
弓 状 紋 | 蹄 状 紋 | 渦 状 紋 |
日本人の約10% | 日本人の約40% | 日本人の約50% |
指紋の紋様は、統一基準である分類の基準が定められています。
同一条件で分類が行われることで、得られる利点は2点
1. 識別を簡単にする。 2. 公平な鑑別が出来る。
日本での指紋分類は、第1分類から第8分類までに分けられています。
簡単に説明すると「大分類から」「小分類」に順次分類して行くと言うことです。
分類を少し紹介してみます
【弓状紋】 | 弓状腺で形成される紋様 |
【蹄状紋】 | 蹄状線を含み、その流れの方向の反対側に三角州を有する紋様 |
【甲種蹄状紋】 | 蹄状紋のうち、蹄状線が拇指側に流れる紋様 |
【乙種蹄状紋】 | 蹄状紋のうち、蹄状線が子指側に流れる紋様 |
【渦状紋】 | 環状・うず巻状・二重てい形状などの隆線の左右に三角州を有する紋様 |
【変体紋】 | 渦状紋・蹄状紋・弓状紋のいずれにも属さない紋様 |
【損傷紋】 | 生後、外傷により永久的な損傷を負った紋様 |
【不完全紋】 | 一時的な創傷、摩擦、火傷などにより分類出来ない紋様 |
【欠如紋】 | 指頭部の大部分が欠如(切り落とされた)により分類出来ない紋様 |
↑
主要9種分類だけでも、これだけあります。
一つの指には上記が2つ以上混合する人も存在しますよね。
これ以外に細分類は・・・(書きます?知りたい?)
(・・例えば弓状紋だけでも、第1分類から第4分類まで、分類総数29・・重っ^^;)
(やめときますね♪)
(論文などで詳細が必要な方はメールにてご質問下さい)
この分類が人の10本の指にバラバラに有るのです。
統計学上で分析すると・・・・・。(気が遠ぉぉぉくなりますよね)
気分をかえて、軽めなお話を(^^;
・・・日本人の場合の親和性・・・
人差し指に多い型 : | 弓状紋・甲種蹄状紋 |
中指と小指に多い型 : | 乙種蹄状紋 |
親指と薬指に多い型 : | 渦状紋 |
(さぁ~拡大鏡で自分の指紋を見てみましょう)
(足の指の指紋が気になったあなた・・すごく素質があります^^)
(でも、お風呂にむしめがね持って入っちゃダメです・・怪我しちゃいますから)
世界共通の指紋の照合法は
まず最初に、紋型を比較します・・・そして紋型が同じなら特徴点法に移行します
ですから、この紋型判定は、本当に重要なのです。
(てか・・この紋型判定だけでも・・すごい識別能力があるんです・・ホントはね)
(でも時代が許さなかった・・ある出来事・・そのうち書きます・・乞うご期待)
(紋型の研究は現在もヨーロッパを中心として進められています・・意外にロシアの文献も多いです)
(キリストの指紋とか・・書いてみたいけど・・あぶない・・ですかねぇ~)
【隆線の秘密】
みなさんは、手の汗は、どこから汗をかくのか・・・知っていますか?
「そりゃ・・汗の出口=汗口でしょ!」
(じゃぁ、その汗口って、手のどこにあると思います?)
「・・シワ模様の谷のところでしょ←キッパリ・・」
では^^・・・調べてみましょ♪
手のシワ模様=「隆線」を医学的・組織学的に観察してみましょ♪
隆線の皮膚は、表皮との間の真皮面に乳頭状の盛り上がりの列が続くため
表皮越しに皮膚は何列も、もりあがり隆線が造られています
隆線の上部(ピーク部)には、無数の汗腺が連続し、汗口が並んでいます
実は、手の汗は、隆線のテッペン、凸部の先端から出てきます
インスタント印鑑と同じ仕組みです・・・不思議ですよねぇ~
また、指紋部の触覚は、きわめて鋭敏な構造をしています
少し触れただけで、認識できる鋭い感覚が存在しているのです
隆線の下部(凹部)には、鋭い触覚小体が並んで存在しているのです
つまり、凸部の先端には汗口があり、凹部の底には触覚小体が住んでいます
・・指先の隆線は・・
細かい物などは、隆線の凹凸が存在するために
野球のグローブのように、凹部の触覚小体に、直接触れる仕組みになっています
逆に、熱い石などの場合は、凸部が触覚小体を守る働きもします
不思議でしょ (^^
「再生する指紋」
組織学的に手のひらを見てみると、脂肪層がありません
人の体のなかで脂肪層が存在しない皮膚は、手のひらと足の裏だけなのです。
もし、指先の皮膚が、そぎ取られるようなことがあっても
皮膚が再生してくる時には、すでに指紋を持っていて隆線が復元します
指先の皮膚の表面を火や薬品などで焼いたり、皮膚を剥がしたり、
植皮(整形手術)しても、その皮膚の下から現れてくる隆線によって
指紋は再び再現され、元通り修復されます。
傷つけられた指紋は「損傷指紋」もしくは「不完全指紋」として分類され区別されます
ヒトの指紋は、「消滅」もしくは「変更」することは「不可能」なのです
「指紋の大きさ」
法医学的に指紋を見てみると
ヒトの指紋の形成は胎生5ヵ月頃に始まります
生後、身体発育と共に指紋は増大していきます
日本人の指先3mm四方の隆線数、これを研究された先生がいます
8歳児と20歳の3mm四方の隆線数は
20歳になる頃には、約半数に減っていることが報告されていました
(つまり、ヒトの指紋は、約2倍にまで成長すると言うことですね^^)
高齢になると、手掌紋の皮膚は硬化し摩耗してしまいます
(代謝が摩擦に追いつかず、摩耗が進行するのです)
すると、指紋の印象は不鮮明になって行きます
ですから、指紋は年齢推定の一助けに、なる事もあるのです
「神秘なる指紋」
ヒトの指先は、本当に神秘にあふれているのです
研究が進められ、新しい事実が確認されると、驚きと謎がドンドン増してきます
指先の隆線は謎だらけなのです
本当に神秘にあふれているのです
そして指先の神秘が、高度な文明を作り上げたのです
人種によって指紋分類の傾向があることも、確認されています。
アメリカで発表された法人類学者の論文によると
アフリカ原種民には弓状紋が多く、渦状紋は少ない。
この傾向は、一部のアラブ民族やオースラリアのアボリジニなども同じ。
ヨーロッパ人やアフリカのネグロイドでは蹄状紋が多く、弓状紋は少ない。
アジアのモンゴロイドでは渦状紋が多く、弓状紋は少ない。
(日本人も、このグループといえますね)
さらに、人種民族により、隆線の数にも差異が確認されています。
(つまり、民族人種により、隆線が多い人種と少ない人種が存在します)
この隆線は人類学上、神秘的な部分が多く
現在でも世界中で研究が進められています
・・・もっと隆線の研究が進めば・・・
人類の持つ神秘の謎が解ける・・・かも^^
ビックリするようなニュースも、そんなに先のお話では
ないはず・・です
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