毛髪鑑定

鑑定内容

 

【毛髪からの薬物検査と費用】

 

一般的な薬毒物検査は尿を検体として用います。

 

 

 

尿を検体とする一般的な薬物スクリーニング検査は、

薬物が体外に排出されれば、薬物検出できない事も多いのです。 

つまり、検査前の数日間、薬物を使用しなければ検査は陰性に終わります。

 

 

薬物依存者ならば、行動異常が出るので、普通の生活は送れません。

じつは、一般人での薬物使用者が一番怖いのです。

普通に生活していますが、突然考えられない異常な行動を起こします。

最悪の場合、事故を起こしたり、犯罪を犯したり・・・。

そして、これらの巻き添えは、いつも・いつも子供なのです。

毛髪からの薬物検査は、一般人の薬物履歴を探る効果的な検査なのです。

 

 

 

【薬物乱用】

 

薬物乱用は、薬物を乱用した本人だけの問題ではなく、

家族を含めた多くの人々の人生を不幸にしています。

薬物乱用対策 - 内閣府 

企業などではクライシス・マネージメント(企業の危機管理)の一つとして

従業員に対し薬物検査を行う事業主も出てきました。 

 

【麻薬取締】

薬物乱用は他のサイトでも見かけますので、

当サイトではその検査者(鑑定人)を少しだけご紹介します。

 

捜査官が鑑定人に鑑定を依頼することを鑑定嘱託と呼びます。

鑑定人は捜査官とは独立した身分で、公正・中立に試験検査を行います。

 

警察は、都道府県警 科学捜査研究所=「通称:科捜研」で鑑定が行われます。

警察以外では、厚生労働省 地方厚生局 麻薬取締部=「通称:マトリ」に

鑑定室があり鑑定が行われます。

 

「科捜研」は、白衣を着た捜査官と呼ばれ、ほとんどがラボ内で戦う理科学者です。

「マトリ」は、同じ理科学者なのですが・・実は「特別司法警察員」としての権限を持っています。

この「特別司法警察員」には拳銃の遂行が許され、逮捕術・射撃の訓練があります。

 

つまり、「マトリ」は理科学者なのですが、

拳銃を遂行し、身の危険がある強制捜査=通称:ガサ入れも行う、と言うことなのです。

 

~TVドラマに出てきそぉ~・・・でも本物なのです~

 

 

 

【尿からの薬物検査】

 

尿からの薬物分析は、とても複雑で難しい検査です。

 

まず、尿に含まれている薬物の濃度は極めて低く、検出を難しくしています。

さらに、ヒト生体試料には阻害物質があり、除去しなくてはなりません。

 

そして、薬物は体内摂取されると別の化合物に変化する場合が多いので、

それらの物質もターゲットにする必要があります。

 

(ネット上では尿検査の攪乱目的とするお茶・ハーブなども市販されていますが←ムダです)

(現在、最新の科学捜査に用いられる分析装置は、ng単位の薬物でも検出可能です)

 

分析に用いられるGC-MS(ガスクロマト質量分析計)やHPLC(高速液体クロマトグラフ)

NMR(核磁気共鳴分光法)などの分析データを

そのまま読むと誤判定の可能性も存在します。

 

ですから薬物の鑑定は、専門の教育を受けたスペシャリストが行います。

 

 

 

【毛髪からの薬物検査】

 

刑事事件での薬物使用証明は、

基本的に尿からの鑑定結果のみで行われる場合がほとんどです。

 

毛髪からの薬物検査は、過去の薬物履歴を推定する事が出来ます。

 

つまり、毛髪から薬物が検出された場合、1回きりの使用ではなく

反復使用したと推定することが出来ます。

 

また、ヒトにより個人差もありますが、

ヒトの毛髪は1ヶ月あたり1cm強伸びると言われているので、

毛髪を分割して分析することで、使用頻度や

おおよその使用時期が推定できる事もあります。

 

尚、被検者が頭髪を刈り込んだり、剃髪したりしても

腋毛や胸毛・陰毛などからも検査することが出来ます。

 

 

 

【毛髪からの薬物鑑定費用】

 

弊所では毛髪からの薬物鑑定を受託しております。

 

毛髪からの覚せい剤およびその関連化合物の分析

検出可能な薬物:覚せい剤(メタンフェタミン、アンフェタミン) MDMA、MDA

 

  試 料 :  根本からの毛髪、10本程度から 
  費 用 :  60万+税
  期 間 :  30~40日前後 
  条 件 :  鑑定書 作成渡し (裁判文書に基づき作成)
     

検出できない薬物:上記以外の薬物

例:あへん類、コカイン、大麻、その他の麻薬類 

(これらの薬物は尿での検査になります) 

 

 

【簡易検査】

法人様による、10件以上、50件以上の検査

これらに用いられる簡易的検査は別途お見積もり致します。

求められる精度により検査ラインを設計いたします。

お気軽にお問い合わせ下さい

(尚、民事事件・刑事案件の簡易検査は受託致しておりませんので、ご了承下さい)

 

 

【よくある質問】

鑑定と簡易検査の違いは?

検査深度が違います。

裁判資料とする薬物検査は、標準品(本物の麻薬)を用いて検査が行われます。

簡易検査は、毛髪や尿中の成分のみを分析しデータベース照会しご報告いたします。

 

 

【薬物検査キット】

上記以外に簡易クロマト(薬物検査キット)と呼ばれる検査法があります。

薬物検査キット

少し前、力士の薬物検査をこの簡易キットで行い、誤判定し大騒ぎに・・。

アメリカでは、ある大手企業が、簡易検査キットだけで従業員の薬物検査を実施し

陽性判定された従業員を解雇。解雇された従業員達が判定不服を理由に控訴

結局、企業側は敗訴となり、これが引き金となり倒産してしまいました。

 

薬物検査キットは結構使いこなしが難しい代物でして、簡易だけど簡単ではないのです。

 

簡易キットも警察・専門家や教育を受けた者が使用すれば、有用な検査法と言えるのですが

個人がこうした検査をする場合、その結果はあくまで参考程度におさめるべきです。

また、薬物常習者が簡易キットで陰性を確認、

その後逮捕され検査すると、しっかり陽性に・・・。

(まったく・・・改心しろよ!)

 

薬物検査の誤判定は、そのヒトの人生・家族の人生までも変えてしまいます。

私たちは、この重責を真摯に受け止め、

真に信頼される薬物検査・鑑定を目指して行きたいと考えております。

 

 

 

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